漢方診療

kawguchi 当院の川口院長は内科医であるとともに、日本東洋学会漢方専門医でもあります。医師としての臨床経験から、西洋医学と漢方のそれぞれの特徴を活かした診療をこころがけるようにしています。 

漢方の観点から患者さんの様子を見ながら処方を変更するのはもちろんのこととして、西洋医学の検査を併用した診察や万一の合併症についてもフォローできるようにしています。また医師による漢方治療には保険適用されますし、処方される医療用漢方薬も保険適用になります。患者さんは自己負担分の支払いで済みます。

漢方について


0-71

漢方という言葉を聞くと、中国の医学というイメージを持ちがちです。実は漢方は古代中国の伝統医学をもとにして、日本で独自に研究されたものです。

漢方薬は数種類の植物や動物、鉱物を乾燥させたり蒸したりしてつくられた生薬と呼ばれるものを組み合わせることでつくられた薬です。それぞれの生薬がさまざまな作用をもつという特徴があります。

西洋薬は特定の細菌に効果のある「抗生物質」、熱なら「解熱薬」、高血圧には「降圧剤」というように病気の原因に応じた処方するため患者さんが違っても同じ病気なら同じ薬が処方されます。一方、漢方は患者さんの体質やそのときの状態によって処方されるので患者さんが違うと病名が同じでも違う処方がされることがあります。

漢方薬が、なぜ効くのかそのメカニズムは完全には解明されてはいませんが、実証的に効果が確認されている148品目の漢方薬が医療用医薬品として許可され保険適用になっています。


漢方による効果が期待できる症状

原因がよく分からないけど体がだるい/最近疲れがとれない/首や肩、背中がこる/動悸やめまい、耳鳴り、頭痛、微熱、不安、イライラ、無気力など

 0-06 0-62 0-74

これらは不定愁訴の症状といい検査をしても体に異常が見られないさまざまな自覚症状を訴える状態のことです。

これらの体の不調は さまざまな有効成分を含む『漢方薬』 を用いて効果を確かめていくことで改善させていくことが期待できます。漢方医学は、誰もがもともと持っている  『自然治癒力』 を高め、体を整えることを基本にしています。


漢方医学では、健康な体を支える三本柱を気・血・水で表します。

気血水

気(き)は生命のエネルギーといったものになります。血(けつ)はその字のとおり血液及びその機能のことです。水(すい)は血液以外の体の水分及びその機能をことです。この三つが充実してスムーズにめぐれば健康を保て、不足したりめぐりが滞れば、体に異常が出てくるというのが漢方の考え方です。

 

 

 


 
 0-02 0-92
たとえば「気」が不足したり停滞すると疲れやすい/風邪をひきやすい/胃もたれしやすい/軟便、下痢を繰り返すなどの症状となって現れたりします。    
0-73 0-15 0-38
「血」が不足したり停滞すると顔色が白く、艶がない/抜け毛や白髪が多い/慢性的な肩こりや関節痛/下肢の静脈瘤が目立つといった症状が出たりします。
0-13 0-10 0-15
「水」が不足したり停滞するとのぼせ、ほてりがする/むくみやすい/肥満または水太り/体がだるいなどの症状がでやすくなるとされています。  


漢方医学の診察  『四診』 とは?

 漢方医学では、基本の診察「四診(よんしん)」により症状と原因を見極め、一人一人にあった薬を処方するのが特徴です。

一、望診(ぼうしん)
体格、姿勢、動作、歩き方、肌の張りや色つやなどを細かく観察します。

二、聞診(ぶんしん)
声の大きさや咳・呼吸の音、体臭や口臭の有無などを確認します。

三、問診 (もんしん)
現在の症状や過去の病歴を聞きます。月経の状態や汗の出方、便通なども確認します。

四、切診 (せっしん)
脈やお腹に触れ(脈診・腹診)、体の状態を調べます。 


漢方も西洋医学も診療の手段です

 

目の前の患者さんにとって好ましい治療方法を見いだすために漢方と西洋医学を総合的に勘案し治療方針を説明します。ひとつの治療方法にこだわるのではなく、医師と患者さんが互いに納得して治療を進めることを心掛けています。 

 


 

 漢方薬のよくある質問                                   

質問:自分に合った漢方薬かどうかは、どのように分かりますか?

漢方薬は穏やかな作用で体質改善を促す薬が多いので、最低でも2~3ヶ月は続けてみないと症状が良くなったかどうか、判断できないケースが多いのですが、自分に適したものは、とても苦いものであっても意外と飲み続けられることが多くあります。他の人にとって「甘くて飲みやすい」漢方薬でも、自分に適さないものは「どうしても気持ちが悪くなって続かない」ということもあります。当院では漢方薬での治療とともに現代の医学に基づいた血液、尿、脈拍、心電図などの検査を行うことで、効果を見定めています。

 

質問:漢方薬は長期間飲み続けないといけないのですか?

体質改善を目的としたものはそうですが、漢方薬の中には即効性のあるものもあります。 例えば葛根湯を風邪の初期に飲む場合です。これは数日~1週間程度で十分効果があるとされています。
また、症状が強いときに頓服で飲んでも効果のあるものもあります。 例えば寒い日など、いつもより手足の冷えを感じる日には人参湯(ニンジントウ)を頓服で飲むと、からだがポカポカと温まります。

質問:別々の漢方薬を同時に飲んでも良いのですか?

漢方薬には甘草(カンゾウ)を含んでいるものが多くありますが、一日に摂取する甘草(カンゾウ)の量が多いと副作用として偽性アルドステロン症という、からだのむくみが悪化する症状を起こすリスクが高くなります。
ですから、甘草(カンゾウ)を含む漢方薬は2種類以上を飲まないように気をつけましょう。また、漢方薬は、薬によって作用が異なりますので、逆の作用を持った薬同士を併用すると相殺されて効果が期待できないことも あります。自己判断で複数の漢方薬を飲むことは避けましょう。

 質問:医療機関の処方箋により薬局で受け取る漢方薬と、漢方薬局などで処方箋なしで購入できる漢方薬には違いがあるのですか?

処方箋なしで薬局で購入できる漢方薬と、医療機関の処方箋により受け取れる漢方薬を比較すると有効成分の含有率が2倍~3倍異なります。また、医療機関では原則として健康保険が適用されますので、安く手に入れることができます。

 

 

 

 

 

 

 <<<トップページに戻る

診療案内

診療時間
09:00~12:30
15:00~18:00

※休診日/日曜日・祝日・木曜日と土曜日の午後は休診
※完全予約制 (急患は除く)
※△:木曜日・土曜日は12:00まで
※新患の方、1年以上受診のない方は

月~水・金曜日 午前の診療は11:30まで
午後の診療は17:00まで
木・土曜日11:00までに

受付をお願いいたします。
感染症状がある方は
発熱外来受付のお知らせをご確認ください。

[ 2024年診療日カレンダー ]

診療科目

内科 肝臓内科
消化器内科 内視鏡内科
放射線科  

検査内容

内視鏡検査

  • X線一般撮影(デジタル撮影)
  • エコー検査(腹部・心臓・頚部血管・甲状腺・末梢血管・腎動脈:腹部は院長も診察時に随時施行)
  • 心電図
  • ホルター心電図(24時間心電図)
  • 脈波測定(動脈硬化判定)
  • 骨塩定量(DEXA法)
  • 睡眠時無呼吸症候群簡易検査

川口メディカルクリニックの取り組み

  • 治験の扉
  • 研究業績集

検診のご案内

予防接種のご案内

スタッフ募集

リンク

がん治療ホットライン

LMF研究会

このページのTOPへ