胃や腸の癌について
胃癌の罹患率は近年ほぼ横ばいですが、それでも相変わらず非常に多い癌です。特にこれまでの検査で慢性胃炎(委縮性胃炎)と言われている方は胃癌の発症には十分注意が必要ですので、定期的な胃の検査が必要です。
大腸癌(結腸癌と直腸癌)の罹患率は1990年台までは急激に増加し、以後は横ばい傾向ですが、胃癌と並んで非常に多い癌です。ただ比較的生存率の良い癌とも言われており、早期で発見できれば治癒でき得る癌と言えると思います。しかし残念ですが、まだ非常に進行した状態で発見される大腸癌も多いので、内視鏡検査を積極的に行うことによって早期癌や癌になる手前の状態(いわゆる大腸ポリープの状態)で発見して治療できるようにしたいというのが我々消化器内視鏡医の思いであり、それが大腸癌の予防につながってゆくと考えられます。
胃腸のことで気になる方は是非一度内視鏡検査を受けていただきたいと思っています。

炎症性腸疾患について
原因がまだ完全には解明されていない、腸に慢性の炎症を起こす病気です。 病名としては潰瘍性大腸炎とクローン病のことを言います。
いずれも近年増加の一途をたどっており、患者数は潰瘍性大腸炎は約10万人、クローン病は約3万人と言われています。これらの病気の治療は近年急速に進歩してきていますが、それでも早い段階での治療が望ましいと考えられています。下痢や腹痛でお悩みの方や便に血液や粘液が付着するようなことを御経験された方はこのような病気が潜んでいる可能性もありますので、一度内視鏡検査を受けていただくことをお勧めいたします。
内視鏡検査の御紹介
内視鏡検査は副院長が全例担当しております。
当院での内視鏡検査について御紹介させていただきます。
上部消化管内視鏡(胃カメラ):
鼻からの内視鏡(経鼻内視鏡)と口からの内視鏡(経口内視鏡)の両方に対応できるようにしております。苦痛が少ないと言われている経鼻内視鏡は富士フィルム社製を、経口内視鏡はNBI機能の搭載したオリンパス社製をそれぞれ使用しています。もちろん経鼻、経口ともスコープは最新の形式のものを用意しております。
経鼻内視鏡か、経口内視鏡かは患者様との相談の上決めさせていただいております。
大腸内視鏡:
内視鏡システムはオリンパス社製のNBI機能を搭載したEVIS LUCERA SPECTRUMを採用しております。当院では検査における患者様の苦痛をなるべく軽減するためのいろいろな工夫をしております。まずスコープは硬度可変式(腸の状態によってscopeの硬さを変えることのできる内視鏡)細径スコープ(PCF-260AI)を用いております。また検査前に服用していただく下剤はなるべく飲みやすいように、味の良いものを採用しております。検査中は御希望に応じて鎮静剤(眠くなる注射)を投与して行います。また検査時に腸を広げて良く見えるようにするために腸の中に送り込むガスは炭酸ガス供給装置(OLYMPUS UCR)を用いており、検査後のお腹の張りを少しでも軽くするようにしております。また可能な範囲で日帰りポリープ切除も行っています。ポリープ切除時にはオリンパス社製の最新の高周波装置(ESG-100)を使用しております。
内視鏡洗浄・消毒について:
内視鏡検査を安全に行うためにスコープ、器具の洗浄、消毒は非常に重要です。当院ではベテランの内視鏡技師と新進気鋭の看護師がガイドラインを遵守してスコープ、器具の洗浄、消毒を厳重に行っており、安心して内視鏡検査を受けていただくようにしております。
その他:
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は月・水・木・土曜日に、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)は月・火・水曜日に施行しております。胃カメラは土曜日も施行しており、普段お仕事等で平日に検査を受けられない方にも対応できますので、御相談下さい。また検査中の画像を患者さん御自身が観察できるモニターも設置しておりますので検査中御自由に画像をご覧いただけます。
医療関係者の方へ:
当クリニックの内視鏡検査は医療施設からの御紹介の場合は電話での予約も承っております。内視鏡検査予約の御希望の際はお電話で一度御相談下さい。





